技術セミナー「楽器を知ろう・ピアノ編」
日 時 :2019年3月8日(金)
講 師 :大津 直規氏(国立音楽大学別科調律専修講師)
演 奏 :岡本 知也氏
会 場 :国立音楽大学 新1号館オーケストラスタジオ
主 催 :一般社団法人日本音響家協会東日本支部
調律師の大津氏のお話は、とても興味深い内容でした。
開始前に調律業界の実情をお伺いして、私たちの業界と似ていることを知りました。
今月で国立音楽大学を定年退職されるとのことでしたが、今後も調律師として現役で活躍して欲しいこと、また本協会へのご協力を懇願いたしました。
調律はフラットな特性にして、そこに演奏者が彩りを創るという点で、調律師とサウンドシステムチューナの役割は酷似していると思いました。つまり、やり過ぎてはいけないということです。
今回は、大津氏と岡本氏のディスカッションが秀逸で、このような運びとなって、調律と演奏(アーティスト)という異なる立場でピアノを語られ、とても有意義なセミナーとなりました。
また、ベーゼンドルファー、ヤマハ、スタインウェイの聴き比べもあって、それぞれの特長として温かいさ・クリアーさ・重厚さなどを感じとれました。
このセミナーは「楽器を知ろう」というお題目なので、楽器の特長や調整の話題、そして演奏者からのメッセージ、そして生の音を体験していただくことに主眼を置いた内容であることが、私たちの為になると感じました。(八板賢二郎)
▲大津氏
▲岡本氏
▲大津氏と岡本氏のディスカッション
▲休憩中の楽器自由見学
東日本支部のサウンドシステムチューナ・トレーニングセミナー
Smaartを活用した音場測定及び調整
日 時:2019年1月16日(水)
講 師:奥山竜太(日本音響家協会理事、東日本支部副支部長)
インストラクター:鈴木淳一(音響特機株式会社)
協 力:音響特機株式会社
会 場:芸能花伝舎 A1
主 催:一般社団法人日本音響家協会東日本支部
▲奥山氏の講義
▲受講者も仕込みに参加
▲受講者のPCに測定マイク等の出力を分岐
▲受講者たちへの信号分岐
▲奥山竜太講師(左)と鈴木淳一インストラクタ
ライブ・エンターテイメントEXPO 2019
スピーカ聴き比べ試聴体験「スピーカ試聴とライブ演奏」
開催日:2019年2月27日(水)〜28日(木)
試聴:12時30分/14時30分/16時30分
演奏:JaJa
参加ブランド:
BOSE、d&b audiotechnic、FBT、JBL、L-Acoustics、RCF、WRAPSOUN、YAMAHA
主催:一般社団法人日本音響家協会
協力:ゼンハイザージャパン株式会社
特別協力:リード エグジビション ジャパン株式会社
出展社
株式会社エヌ エス イー
オタリテック株式会社
音響特機株式会社
ヒビノ株式会社
ベステックオーディオ株式会社
ボーズ合同会社
松田通商株式会社
音響技術セミナー
開催日:2019年2月28日(木)
会 場:幕張メッセ/ライブ・エンターテイメントEXPO会場
主 催:リード エグジビション ジャパン株式会社
共 催:一般社団法人日本音響家協会
■11:00~12:30 イベント企画のための音響基礎知識(初級)
ジャンルごとの最適残響時間、野外の場合は昼夜の音の伝わり方の違いや風による影響など、そして音楽のジャンルによって最適音量も異なることなど、イベントの企画段階から必要な音の知識を説き明かしました。
高崎 利成(一般社団法人日本音響家協会・代表理事/副会長)
1978年よりPA、音響業界に入る。官民のイベントをはじめ、演劇・オペラ・バレエなどの音響を担当。新設ホールの“こけら落とし”やホール音響管理の業務も行う。現在も音響プランナーやオペレータとして現場で活動、TBC学院で音響技術を指導している。
■13:30~15:00 ミュージシャンが説くステージ音響の創造(上級)
音響エンジニアは、ミュージシャンなどと一緒になって、より良い”音”を創りその素晴らしさを届け、観客を感動させる大切な存在であり、音創りのために必要なアイディア、コミュニケーション力を養うことを説いた。
塩田 哲嗣(ベーシスト、プロデューサー、録音エンジニア)
2001年から14年間、アメリカを拠点として活動。2010年からはボストンのバークリー音楽大学でミュージックプロダクション&エンジニアリングとパフォマンスを学び、現在はベーシスト、プロデューサ&録音エンジニアとして活躍中。
■16:00~17:30 音響技術者のための電源知識(中級)
音響機器を作動させる源となる電源の性能の違いで、音響機器の動作も異なることなど、また、交流電源の電圧の違い、周波数の違いによって、どのような影響が出るのかなどを解説した。
深尾 康史(一般社団法人日本音響家協会・代表理事/副会長)
1974年から地元放送局・KBS京都に勤務。現場経験を経て1979年に社屋建設の設備を担当し、その後、放送現場と本社放送施設インフラシステムの設計にも携わる。2004年からは地デジ化の設備建設統括を担当し、放送機システムと受変電設備も担当。現在は、音楽専門学校の音響講師を務める。
藝どころ名古屋で学ぶ 第16回邦楽セミナー
民謡と民謡に使われる色々な楽器
日時:2019年2月26日(火)12時30分から17時30分
会場:名古屋市芸術創造センターホール
講師:内藤千賀弘 氏(民謡藤栄会 会主)
矢下 勇珀 氏(尺八)
藤山 音三 氏(鳴物)
内藤千賀蝶 氏(三味線)
内藤千賀星 氏(三味線)
犬飼 早苗 氏(唄・囃子)
犬塚 裕道 氏(邦楽セミナー常任講師)
主催:公益財団法人 名古屋市文化振興事業団【芸術創造センター】
一般社団法人 日本音響家協会中部支部
協賛:株式会社エーアンドブイ、ジャトー株式会社、有限会社デジコム、
ヤマハサウンドシステム株式会社
2019年2月26日、名古屋市芸術創造センターホールにて「藝どころ名古屋で学ぶ第16回邦楽セミナー」を開催いたしました。
講師には、民謡の新たな可能性を模索し、色々なジャンルとのコラボレーションに挑戦し、そしてミュージシャンとしてだけでなく、企画・構成・演出・プロデュースも手掛け、多方面でご活躍の内藤千賀弘氏(民謡藤栄会 会主)。そして矢下勇珀氏(尺八)、藤山音三氏(鳴物)、内藤千賀蝶氏(三味線)、内藤千賀星氏(三味線)、犬飼早苗氏(唄・囃子)。以上の6名をお迎えしました。
邦楽セミナー常任講師の犬塚氏の進行のもとセミナーは始まり、第1部の基礎講座では内藤千賀弘講師より「三味線・鳴物・尺八・唄」について地域性の特徴などを踏まえ、「正調伊勢音頭・郡上節・シャンシャン馬道中唄など」をご披露いただき、それぞれの楽器について解説していただきました。そして民謡家としての立場から電気音響との関わりなどのお話を伺いました。
第1部終了後の休憩時には、受講者より楽器を手に取り、感触を確かめたいとのご希望があり、藤山講師のご快諾をいただいてから舞台上でササラ・櫓・波かごなどの仕組みや音の鳴り方、響き方などを確認していました。
第2部の専門講座では「民謡に関する音響技術」をテーマとして、第1部で学んだ楽器のマイキングを実験しました。4本のダイナミックマイク(SHURE Beta57A)を基準マイクとして、任意の位置にセットして録音・再生し、聴き比べてマイクアレンジをどの位置、どの角度でセッティングをするとより良い音作りが出来るかなどを講師の皆様、そして受講者の皆様からのご意見も伺い、試聴しました。
始めに三味線の中棹のマイクアレンジを
①胴の裏
②胴の横
③バチ
④棹の真ん中
にセットして録音した結果
②胴の横にセットしたマイクが良い音だったとのご感想を内藤講師よりいただき、駒狙い(ぶつける)にセットして録音した結果、SRとしての音量を得る場合には適したマイクアレンジ結果となりました。
尺八のマイクアレンジでは
①下から
②指穴
③口元
④離れて
の全体にセットして録音した結果、内藤講師、矢下講師そして多くの受講者より③口元狙いのマイクが良い音でしたとご感想をいただきました。
最後に横笛のマイクアレンジでは
①横から
②口元
③口元を上から
④真上に
セットして録音した結果、真上からのマイクの音が一番良い音だったとのご感想で、横笛の音色はより真上に拡がる結果となりました。
「舞台内(舞台上)の音作りと客席の音作り、音響家に求められるもの」について、内藤講師より、まずは舞台内の音(モニタースピーカー)を作ってからフロント(客席)の音作りを進めていただきたいとのお話があり、以前はモニタースピーカーがなかった時代もありましたが、現代の邦楽界に於いてモニタースピーカーの音作りはとても重要となり「音量・バランス・各楽器の位置関係など」を考慮して音作りを進めていただきたいとお話がありました。
参加者の皆様はとても熱心に受講され、民謡の人気の高さを感じるセミナーとなりました。
なお、当日は名古屋市芸術創造センターの照明・音響・舞台スタッフに、舞台の仕込み・バラシなどのご協力をいただきました。
サウンド クリエイタ養成セミナー
ジャズ音響研究会 アーティストに学ぶジャズの音創り
日 時:2018年12月6日(木)13:00~16:00
会 場:新宿区立四谷区民ホール
主 催:一般社団法人日本音響家協会
協 賛:株式会社ヤマハミュージックジャパン、ゼンハイザージャパン株式会社
協 力:一般社団法人日本舞台監督協会
コーディネータ 塩田 哲嗣
SRエンジニア 奥山 竜太
進行 糸日谷智孝
照明 高崎 利成
映像 須藤 高宏
ピアノ調律 井手 雄一
技術スタッフ 戸張 浩一、田上智明、平井 秀昌
支援スタッフ 伊代野正喜、三好 直樹、浅原 勇治、坪田 栄蔵、鷹栖 了
制作 八板賢二郎
■今回のセミナーは本当に多くの方々に参加いただけて、そして普段ミュージシャンとして日々現場で経験&模索している “より良い演奏をするための、より良い出音にするための創意工夫を皆さんとシェアできたこと" “更に掘り下げられたこと" に深く感謝します。ミュージシャンと音響エンジニアとのコミュニケーションの大切さ、難しさ、そしてそのコミュニケーションの結果として音があり、良い音楽が生まれるということを、このセミナーを通じて再確認できました。
またぜひやりたいです!! 《塩田哲嗣》
■コーディネータの巧みなリードによって、演奏者と参加者の間に活発な議論が発現し、双方向の関係が芽生え、化学反応を起こしたかのように会場が盛り上がった。
また、「モノのワイド感」を意識しつつ空間作りを行うという「ステレオイメージ」の捉え方は、違うジャンル、例えば「映画分野」においても相通ずるところがあるetc 新しい発見も沢山あった。
イベントの成功の要因は、演奏者とスタッフ間の「コミュニケーション」がしっかり取れていた、つまり、互いをリスペクトできる良いチームで臨めたことに尽きるのではないだろうか。《糸日谷智孝》
■プランや事前設定、仕込みが大切であることを改めて思い知らされた。その結果、微細な変化を来場者全員で共有できたと思います。
マイクの種類やマイキングによる変化を来場者の挙手で評価したことが非常に興味深く、今後の仕事への参考になりました。何にしろ、とにかく、パフォーマーが素晴らしく、個人的にはどれもが全てアリでした。《奥山竜太》
■同じ音、同じ演奏を聴いているはずなのに、各人それぞれに聞こえる印象が異なります。しかも、それが良かったり良くなかったりと・・・。
少しでも多くの人が「良かった」と聴いてもらえるようにするには、音に関わる者としてどうすればいいのか?この命題に様々な立場から忌憚なく切り込んだイベントでした。
演奏者、PA担当者、客席の聴衆、それぞれの思いの先に何があるのか、まだまだ探るべき道はあると感じました。《須藤 高宏》
■今回のセミナーの中で、マイクの種類、ダイアフラムの種類、マイクの立て方による音の違いをピアノ・ドラムそれぞれの楽器で聴き比べをしました。また、ピアノとドラムとを同時に演奏した場合、アンサンブルの場合、さらにボーカルが入った場合とそれぞれについて、受講者がどちらのマイキングが良いと感じたかを挙手し、その理由をお話していただきました。どの組み合わせが良い悪いということではなく、このことにより、受講者それぞれが、どのように感じたかの違いがはっきりと分かる大変興味深いセミナーでした。《鷹栖 了》
■アーティストとエンジニアの両面から音響というもののあり方を探るという、とても有意義な内容でした。そこでは様々な手法が試され、どれが正解ということではなく、それぞれの感性やアプローチによるもので、お互いにどの方向に行くか両者のコミニュケーションの大切さを改めて感じさせられました。
「ある時のマイキングでとても演奏しにくいものがあったけど、我慢せざるを得なかった。それは、それまでのエンジニアの対応を見てると、こちらの話を聞いてくれる感じがなかったので、無駄な労力を避けました」、逆に「あるエンジニアのマイキングのこだわりを見ていて、その方の強い意志を感じて信頼が高まりました」という演奏者お二人の話が印象的でした。
私たちは独りよがりにならず、ミュージシャンと一緒に作品(公演)を作っていく姿勢を崩さないようにすべきと、あらためて肝に銘じました。《坪田栄蔵》
出演していただいた曽根麻央さんのレポートです。
■演奏者プロフィール
Trumpet & Piano 曽根麻央
2018年にジャズの二刀流(トランペット&ピアノ)として、 2枚組CD『Infinite Creature (PCCY-30248)』でメジャーデビュー。そのスタイルは、ジャズを基盤に日本や他の民族音楽を自己の作品や演奏に取り入れるという大胆なもの。トランペットとピアノの同時演奏でも知られる。
13歳より杉木峯夫に師事。全額奨学金を獲てバークリー音楽大学の学士及び修士課程を首席卒業。タイガー大越、ショーン・ジョーンズに師事。ダニーロ・ペレス等のグラミー賞受賞アーティストと共演。2018年NYブルーノート等に自らのバンドを率い出演。
Drums 横山和明
幼い頃より音楽に親しみ、3歳からドラムを始める。中学生の頃から地元でのライブ活動を始め、師匠である本山二郎氏のグループでの活動を中心に多くのミュージシャンと共演を重ねる。高校3年の春、渡辺貞夫カルテットのツアーに参加。翌年のツアーの模様はNHK「人間ドキュメント」で取り上げられ放送される。高校卒業後に上京し、都内を中心に松島啓之、野本晴美、吉岡秀晃、中村誠一、臼庭潤、植松孝夫、太田寛二、チコ本田などのグループで活動する。
その他、富樫雅彦、Junior Mance、Barry Harris、Wess Anderson、Bob Rockwell、Sheila Jordan、Steve Nelsonなどとの共演歴もある。
Vocal Nana
2017年8月ランブリングレコードから発売したカバーアルバム「Jazzin’ R&B -Diva Hits Selection-」で、CDデビュー。
いきなりのiTunes Jazzチャート1位を獲得して注目のシンガーに。 2018年7月1日に行われた元プロボクサー山中慎介さんの引退セレモニーで開演の際の歌を担当した。
Bass 塩田哲嗣
1992年頃からベーシストとして数多くのSession & 録音に参加。1996年〜1997年ニューオリンズで演奏活動。2001年ニューヨークに再渡米し、14年間のアメリカを拠点とした活動を始める。
2002年9月東京スカパラダイスオーケストラのNARGOと“SFKUaNK!!"を結成。Bluenoteツアーやクアトロツアー等、全国的な活動を展開。同時期にプロデュースも本格的に開始し、NY在住中Vocalの"Bei Xu”をプロデュースして、i Tunes Musicなどのヒットチャートで1位を獲得。2010年ボストンのバークリー音楽大学に入学、MP&E(ミュージックプロダクション&エンジニアリング)とPerformance(パフォーマンス)のDual Majorで2014年5月に卒業。現在、ミュージシャン&プロデューサー&録音エンジニアとして活躍中。
ビクタースタジオ見学会
日時:2018年11月27日(火) 14:00~16:10
主催:一般社団法人日本音響家協会東日本支部
協力:ビクタースタジオ
K2Technologyの開発など、高音質化技術に積極的に取り組み、数々の名曲を録音してきたスタジオとしても知られているビクタースタジオの見学会。
解説者に、豊島政実氏(日本音響家協会顧問・ビクタースタジオ建築音響設計者)と高田英男氏(元ビクタースタジオ長・現日本音楽スタジオ協会会長)をお迎えして、ビクタースタジオならではの音響的特徴などを解説していただいた。
機器の充実だけでなく創造力を醸成する環境、技術力だけでなく感性を高める空間を目指して努力しているとのこと。
創造力とか感性というものは、教えてもらうものでなく、仕事の積み重ねで培われるものなのでしょう。
スタジオのエンジニアの方々の応対で、このスタジオの運営の良さが汲み取れました。
音響創造セミナー
映画の音響制作と上映音響
講 師:多良政司
日 時:2018年11月21日(水) 14:30〜16:45
会 場:芸能花伝舎
1988年公開のイタリア映画“ニューシネマパラダイス”を観ると、映画の変遷が理解できる。燃えるフィルムの危険性、フィルムを共用する複数の映画館へ自転車で運ぶ手間など、今では考えられない苦労があった。それが燃えないフィルムへ、無声映画からトーキーへ、そして今やフィルムではなくデジタル化され、サラウンドも進化して大きな発展を遂げている。
一時、テレビに押されて苦境に陥った映画界であったが、最近では都心の映画館はごった返している嬉しい状況である。
その注目の映画界から、最新の音響制作現場のトレンド、上映劇場の音響の在り方などを映画音響界の重鎮である、多良政司さんに解説していただきました。
映画産業の構造「製作」「配給」「興行」から始まり、最近のデジタルシネマ、そして未来の映画などについて、お話しいただきました。休憩なし2時間10分の講義は、現代の映画の上映時間に匹敵する時間でした。
●講師プロフィール
1978年より東京映画、東宝スタジオに於いて映画、テレビ他テーマパ ーク、大型映像音響制作などの映画スタジオ録音技術、ダビング業務を担当し、 モノラルからフィルムデジタルにいたる映画立体音響制作技術と映画のデジタ ル上映に伴う機材導入などにミキサー、エンジニア、マネージャーとして永年 従事。
2010 年に 50 年ぶりに新設した東宝新ポストプロダクションセンターダビ ングステージ開設にメインスタッフとして参画。
2015 年第 38 回日本アカデミー 賞協会特別賞(音響技術)、平成 28 年度文化庁映画賞映画功労賞(映画録音技 術)を受賞。
国立音楽大学楽器学資料館の見学会
日 時 :2018年9月14日(金)
会 場 :国立音楽大学楽器学資料館
東日本支部は、技術セミナー「楽器を知ろう」でおなじみの国立音楽大学の楽器学資料館を見学いたしました。
ヨーロッパの楽器を始め、世界各地の楽器を収集し、収蔵・展示している国立音楽大学付属の施設です。
収蔵点数は約2400点にも及び、その内の約1100点を展示しています。
試奏可能な楽器もあり、ピアノは試奏日は決まっていて、その日付が書き出されていました。また、珍しい楽器の記録映像を鑑賞することも出来ました。
http://www.gs.kunitachi.ac.jp/ja/
オペラ・サウンドデザイン・セミナー
「上演される「ドン・ジョヴァンニ」を題材に」
会場:滋賀県立芸術劇場・びわ湖ホール
日時:2018年9月13日(木)13時~17時 12:30受付
主催:一般社団法人日本音響家協会西日本支部
協力:滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール
講師:押谷 征仁
映像技術セミナー・神戸
日時:2018年8月6日(月)13:30〜17:00
会場:神戸市産業振興センター3F ハーバーホール
主催:一般社団法人日本音響家協会
共催:一般社団法人日本音響家協会西日本支部
協賛:エプソン販売株式会社
協力:神戸国際ステージ株式会社 ×一般社団法人日本舞台監督協会
▲第1部 映像機器の基礎知識 EPSON 津田康智講師
▲第3部 ワークショップの模様
音のプレイバック技法研究会
2018年7月24日、新宿文化センターにて「音のプレイバック技法研究会」を実施しました。
このセミナー開催のきっかけは、2月に幕張メッセで実施した「ライブ・エンターテイメントEXPO」の音響技術セミナー「演劇の音響効果の世界から学ぶ舞台音響の創造」です。
本来、演劇の音響は俳優とともに音で演技するのですが、最近、それをしなくなったということから、その原因は何であろうかを探ろうとして開催しました。
便利になったPCによる再生によって、フェーダ操作でオペレータの感情を込めた音作りが疎かになっているのではないかを追求しました。
毎日、毎回、少しずつ変化する俳優の演技に沿った操作(活け殺し等)をしない、その必要性を知らない、つまり舞台監督のキューで音をポンと出せばそれで済むという「ポン出し」になってしまっているのかも、です。
日本照明家協会の機関誌に掲載されていた働き方改革の座談会記事中に、次のような意見がありました。(抜粋)『スキルの高いデザイナーが、ある意味、楽をするためにAIは使えるかもしれませんが・・・ AIが浸透した20年後の照明家は何をやっているのだろうか・・・多分、そのころはスキルのある照明家はいなくなっていて、つまらない業界になっているような気がします。』『どんな仕事でも一緒ですが、確かに便利で楽になるかもしれないけれど、人間味がなくなって、冷たい感じになってしまうのでは・・・・若手がそっちの方向にいくと、照明の基本を理解しないままプランやオペレーションするようになるのでは・・・』
という照明家の方々の意見も参考にしています。
また、今回は会員限定参加で開催しましたが、講師と受講者が顔見知りなので、とてもアットホームな雰囲気になり、著名な演出家の裏話などオフレコの話題も挟んで笑を誘い、とても楽しいセミナーとなりました。
▲使用機材群
第15回定時社員総会開催
2018年5月28日(月)14時から国立能楽堂(東京・千駄ケ谷)の大講義室にて総会を開催し、15時から本格的な能舞台を見学となり、能舞台の構造と機能、全座席に設けられた字幕装置などについて解説があった。
16時からマスタリング・アーティストの古屋博敏さんによるワークショップで、各国の録音素材を用いて商品としての仕上げのテクニックを披露していただいた。
17時30分からは懇親会で、活発な意見交換が行わた。
▲能舞台の見学
▲マスタリングセミナー 古屋博敏講師
▲マスタリング使用機器
公共ホール・集会施設等スタッフのための「映像技術セミナー」
2018年5月22日、埼玉県の朝霞市産業文化センター・多目的ホールにて、プロジェクタの機能について学習し、プロジェクタ使用時のトラブルに対応するための基礎知識を学ぶセミナーを埼玉県舞台技術協議会ならびに一般社団法人日本舞台監督協会と共同で開催しました。
エプソン販売株式会社の協賛、スピーカとアンプは松田通商株式会社から提供していただいた。
総合司会進行は日本舞台監督協会の小川幹雄理事長でした。
第1部 映像機器の基礎知識
エプソン販売株式会社の大澤宗夫氏に、プロジェクタについての一般論を、わかりやすく解説をしていただきました。
第2部 機器接続/設定のトラブルシューティング
パソコン等を接続したときの設定やトラブルなどについて、事前に受講者からいただいた26項目の質問に5人のコメンテータが解答しました。
コメンテータ
市川 悟 彩の国さいたま芸術劇場
真船 貢 株式会社パシフィックアートセンター
大川健太郎 株式会社テイク
丸山 晴輝 埼玉県舞台技術協議会音響部
小澤 宗夫 エプソン販売株式会社
コーディネータ 八板賢二郎
第3部 ワークショップ
受講者が持参したパソコンを繋いでみて、マンツーマンで正しい設定方法を指導しました。
▲第1部の大澤宗夫講師
▲第2部 機器接続/設定のトラブルシューティング
スクリーンの両側に動画用のスピーカ・RENKUS-HEINZ IC-Live
客席上手にはスピーチ用にCommunity ENT212
▲第3部 ワークショップの模様