本協会のさまざまなイベントなど、多くの事業を企画・運営をなされた重鎮、元副会長の及川公生氏が3月20日に逝去されました。ご冥福をお祈りいたします。
すべて、とても楽しい活動でしたが、ご苦労もお掛けしました。
音響家技能認定講座のオペレータコースの音源提供をいただき、講師として多くの人財(材)を育成されました。また、兵庫県の高砂高校と共催で「ジャズ音響塾」を永年継続されました。これらのイベントによる思い出は、多くの方々の心に刻まれていることと思います。合掌 八板賢二郎
*2003年協会賞(SEAS Award)受賞
レコーディングの世界でジャズのサウンドに対する評価は厳しいものがあります。長年培われてきたサウンドと現在の最新技術をマッチングさせて創造することと、耳の肥えたファンの多い世界であるからです。及川氏は、そのジャズのサウンドの収録・SRに挑戦し続け、マルチトラック録音で後からミックスするのではなく、いきなり完成録音をするダイレクトレコーディング、いわゆる「一発録り」を信念として、演奏者の緊張と集中力によって生まれる生々しいサウンドを素直に作り続けています。その音響哲学は、的を射ていて誰にでも理解でき、後進の指導に大いに役立っています。これまでの著名なミュージシャンのレコーディングの実績と、感性豊かなジャズサウンドの組み立て技巧の確立と、後進への伝承の功績を称えます。
●経歴
活躍の詳細は「SEAS AWARD」のページ、2003年受賞者欄をご覧ください。