日本音響家協会は優良なホール(劇場・音楽堂)を称賛しています。
全国には2,500以上もの劇場とホールがありますが、その中には使いものにならない設備の施設、応対の悪い運用スタッフのいるホールもあります。
この認定制度は、駄目なホールを非難するのではなく、優秀な運営スタッフのいるホールを称え、公表します。
このことで、やがては全国のホールが地域住民から愛されるようになることを願って実施する制度です。
選定方法は、「劇場技術者からみた使いやすいホール」を全国の会員からご推薦いただき、本協会の評議員によって審査します。
このようにして選ばれた優良ホールは、日本音響家協会のウェブサイトに掲載されます。
1、認定基準
優良ホールとは、使いやすい・居心地のよい・創造意欲が涌く・良い仕事ができるホールのことで、以下の評価項目の半数を満たしている必要がある。また、対象施設は官民、運営形態による区別はしない。
1)舞台設備が十分に維持管理されていて、うまく機能している。保守・修理・清掃等が十分に行われ、機材リストにある機器を常時使用できる状態にしてある。
2)舞台設備の運用スタッフが十分な技術力を持っている。
3)施設運営スタッフが高いモラルを持ち人格的に優れていて、ホールで上演される芸能に精通し、優良な上演ができるように外来スタッフに対して協力的である。
4)スタッフ間の十分な意思の疎通があり、円滑かつ安全に業務を行っている。
5)利用受付から上演、撤収まで、利用者に対する施設運営スタッフの応対が良好である。
2、再審査または辞退について
以下の理由で管理運営形態が変わった場合、再審査をする。
1)指定管理者が変更になった場合(辞退も含む)
2)施設の人事異動などで運用スタッフの交代があった場合
3)認定基準にそぐわない状態なったため認定取り消しの申請があった場合
以上の理由により再審査を行い、認定基準に適合しないと判断した場合は認定を取り消すこととする。
■認定の手順
1、候補施設を日本音響家協会会員または日本音響家協会支部運営委員会が推薦し、担当理事に申し出る。
2、候補施設を評議員によって審査する。
3、選定期間内に評議員から異議の申し立てがなければ、候補施設を優良ホールと認定する。
■再審査申し立て、辞退方法
1、再審査申し立ては、日本音響家協会宛にフォームまたはFAXでお願いします。
2、再審査申し立てをする会員は、責任上、匿名を赦さない。ただし、異議申し立て者の氏名は公表はしない。
3、使用する側の「非」が原因で、ホールから厳しくされたための異議は却下します。