舞台、放送、映画、音楽制作等の音響に関する技巧は、電子機器のめざましい発達により、飛躍的な進歩、発展を遂げました。そして劇場、ホール、スタジオ等の音響設備は複雑多様化し、音響家にはより高度な技能と広い視野、豊かな創造力が要求されるようになりました。
その要求に応えるため、あらゆる分野の音響家が交流し、音響に関する諸問題を協議、研究する組織として、1977年に日本音響家協会を設立いたしました。
21世紀を迎え、私たちはその使命の重要性を改めて自覚し、新たな視点で活動を発展させるため、25年間にわたる「日本音響家協会」の実績を継承し、新たな活動組織として非営利団体「有限責任中間法人日本音響家協会」を2003年5月に設立しました。
私たちは、音響に関するすべての問題の調査、研究、発表、ならびに後進の育成や伝統技能の伝承等、音響家の技能向上と音響技術の進歩発展を促す事業を行うと共に、音響技能を通じて広く国民の芸術創造活動を支援することで、日本の芸術文化の振興に貢献したいと存じます。
2009年5月、一般社団法人日本音響家協会に改称しました。